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2023年2月26日 21:48

92. 婦人科疾患に漢方治療 駆お血剤

 健康な体の様子を正円形(〇)に例えるなら、病気のゆがみ方には「円から外側にはみ出すようなもの」と、「内側にへこむようなもの」があります。

 円から外側にはみ出す『突出型のゆがみ』とは、モノが過剰になっている様子のことをいい、『へこみ型のゆがみ』とは、モノが足りなくなっていることをいいます。

 

 『突出型』にしても『へこみ型』にしても、ゆがみの度合いが大きいほど重症なので、健康を回復させるために治療を必要とします。

『突出型のゆがみ』の漢方治療には、過剰な部分を削る瀉剤(しゃざい)をもちいます。これは、引き算型の治療です。

 

 逆に『へこみ型のゆがみ』の漢方治療には、不足な部分を補う補剤(ほざい)をもちいます。これは、足し算型の治療です。

 

 お血の治療薬を駆お血剤(くおけつざい)といいますが、『突出型のゆがみ』には

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

・加味逍遙散(かみしょうようさん)

・女神散(にょしんさん)

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

・通導散(つうどうさん)、などを用います。

 

 生薬の大黄(だいおう)や黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)、柴胡(さいこ)などを配慮し、石膏(せっこう)剤を組み合わせて、月経困難症や更年期障害にみるほてりや、イライラの治療を行います。

 

 一方『へこみ型のゆがみ』に用いるそれは、

・四物湯(しもつとう)、と

それから派生した

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

・温経湯(うんけいとう)

・芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)、などです。

 

 生薬では、当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)を基本に、呉茱萸(ごしゅゆ)、乾姜(かんきょう)、附子(ぶし)や柴胡以外の気剤を組み合わせて、冷えや抑うつの治療を行います。

 

 この足し引きの考え方により、バランスの良い正円形(〇)のような身体精神状態にもちこみます。

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