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2017年3月2日 21:50

21. 煎じ漢方 薬包のばらつきについて

 今回は、薬包のばらつきについてお話をいたします。

 患者さんから、こんな質問を受けることがあります。

 

「薬局で14日分の煎じ漢方薬をもらったのですが、それぞれ薬包の重さも違うし、味も違っています。これで良いのでしょうか‥?

 

 実は漢方の煎じ薬は、処方箋にしたがって、14日分の各生薬を集め、専用の機械に乗せて混和した後、14ケの袋に分包しています。一度に分包できるのは2週分までなので、1か月(4週)分必要な場合は、この過程をもう一度くりかえします。

 

分包機.jpg 

  1日分の葛根湯を構成する生薬は以下ですが、この14倍の分量でぜていくのです。

  カッコン 8.0g

  マオウ 4.0g

  タイソウ 4.0g

  ケイヒ 3.0g

  シャクヤク 3.0g

  カンゾウ    2.0g

  ショウキョウ 0.5g       

  

 このとき、生薬は総量だけ間違わずに、"ざっくばらん"と機械にまき、14包にし分けるため、1包に含まれる生薬にばらつきが出てしまうことがあります。

たとえば、ある1包には幾分生薬が多かったり、別の1包には少なかったり、少し中身が違えば、味にも差がでてしまうこともある、という具合です。

 

IMG_1853.JPG

東洋医学は、はるか昔から伝わっているものなので、おおまかでアナログ的な要素がたくさん含まれています。

 

一方、現代の通常のお薬は、化学合成されたのちに機械で大量生産されるため、薬錠間のばらつきが少なくなるように設計されています。

そんな西洋医学と比べると、東洋医学のやり方に違和感が残るのも無理はありません。

しかし漢方薬の多少のばらつきは、想定の範囲内であり、おおよそ揃っていれば良しと考えるのです。

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